インプラント治療を希望される方の中には、他の歯科医院から「骨の量が少ない・骨が薄い」といった理由で治療が困難と診断される方もおられます。しかし当院では、そのような患者さまでも「グラフトレス術式」（骨移植・骨造成が必要のない治療法）をひとつの選択肢としてご提案しています。

もちろん患者さまのお口の状態によっては、「グラフト術式」（骨移植・骨造成が必要な治療法）をお勧めするケースもありますが、グラフトには患者さまの身体的な負担と経済的な負担をかけるだけでなく、術後から半年程度は骨の再生・結合を待つ期間も必要です。

そのため当院でのインプラント治療では、できる限り「グラフトレスインプラント」といった治療法をご提案しています。この治療法なら、グラフト手術が必要な患者さまでも「ショートインプラント・傾斜埋入・オールオン４」などの方法を取ることで、グラフト手術をすることなく、現状の骨を維持したままインプラントを装着できます。

「グラフトレスインプラント」では、骨移植などに伴う身体的な負担を軽減できるだけでなく、治療期間の大幅な短縮や治療費の節約もできる最新の「MI治療」（歯や歯髄など刺激を最小限におさえた治療）が可能になります。 「ＭＩインプラント治療」を行うためには、まずは事前にCT画像の撮影・コンピューターでのシミュレーションを行い、「グラフトレスインプラント」が患者さまにとって最適かどうかを事前に判断します。患者さまに安心してインプラント治療に専念していただけるよう、当院では精密な検査・診断をとくに慎重に行っています。

通常のインプラント体よりも短い「ショートインプラント」は、骨に埋め込む部分が８mm以下と短いおかげで、骨の量が少ない部位への治療も行えます。従来のインプラント体は長さが短いと安定しないため、長さは長いものの方が予後に良い結果をもたらしてきました。

しかし最近では、インプラント埋め込み後の「オッセオインテグレーション」（アゴの骨とインプラント体との結合）が完了すれば、術後におけるインプラントの長さは予後に影響しないという結果が出ています。

もちろん症例によっては対応できないケースもありますが、当院では「グラフトレス手術」においても、確かな技術と豊富な実績をもったインプラント専門医が慎重に事前の診断にあたりますので、「骨の量が足りないのでインプラント治療はあきらめていた」といった方も治療をご検討いただけます。ご興味のある方はぜひ当院までお気軽にご相談ください。

「ALL ON 4」（オールオンフォー）とは、歯を全て失った患者さまでも4本という最小限のインプラント数を埋め込んでインプラント治療を行う治療法です。また、この治療法なら、骨の薄い患者さまにも骨の移植手術をせずにインプラント治療を行えます。

手術当日のうちに固定された仮歯が入るため、その日から普段通りの食事を楽しんでいただけます。「ALL ON 4」ではこれまでのインプラント治療でデメリットといわれていた、「治療期間・経済的負担・審美性・外科的侵襲」などの負担を軽減させた、まったく新しい治療コンセプトです。

しかし、この「ALL ON 4」を成功させるためには医師のより高度な技術力と経験が必要です。当院では、熟練の医師と専門スタッフが治療コンセプトをしっかりと守り、高い技術力と正しい専門知識により確実な「ALL ON 4」治療を行っています。